遠い昔(1970年代)のアイドル歌手麻丘めぐみをご存じだろうか。
彼女のヒット曲「わたしの彼は左きき(昭和48年)」は、わたし自身が左きき故か殊のほか親近感がある。
歌詞の一部を紹介しよう。
背中にいたずら するときもするときも
ブラックコーヒー 飲むときも飲むときも
いつでも いつでも彼は 左きき
あなたを真似してみるけれど
わたしの右きき 直せない
意地悪 意地悪なの
わたしの わたしの彼は 左きき
お年頃の恋心を見事に表現している歌詞で思わず微苦笑を誘われる。
ところで、秋篠宮家のご長女真子さまの婚約者小室圭さんの好きな言葉は「LET IT BE 」。
直訳すれば「なるがままに」であるが、「ほっといてくれ」とも解釈できるようである。昨今の中傷的な過熱報道には少々うんざり気味でもあり、案外本音では?
巷間、「力まず、自然な形でいろいろと物事を進めたい」とする意志の表れではないかと忖度されている。
この「LET IT BE 」は、かのビートルズの名曲が大本(?)で、ビートルズメンバー4人中、ポールとリンゴは左ききとの事。左ききは少数派で世界の成人人口9人に一人が左ききとのデータもある。
わたしが子どもだった頃(昭和20年代)、左ききは絶対的なタブーであった。定かには覚えていないが、わたし自身、小学校2、3年生の頃、箸や鉛筆の持ち手を左から右に直されている(現在、わたしは両手が使える)。今もって私の悪筆は直らないが、この事が原因(?)と専らの言い訳にしている。もっとも昨今は、プロ野球選手を筆頭に左ききの優位性が認められあえて矯正はしないらしい。
日常生活の場では、製品(道具や楽器等)のほとんどが右きき用に作られていて、左きき用は押しなべて価格が割高で経済的負担を強いられる事が多い。
確かに左利きの人は、右ききの人には分らない苦労をしながら生活している部分もあるが、反面、右脳が発達していて才能豊かで芸術家タイプと喧伝され得をすることもある。
〃さて、わが才能?〟悪筆・音痴は自他ともに認めるところで、世の喧伝とはほど遠くじくじたるものがある。
また根拠は定かではないが、左ききはアレルギー症や花粉症などの免疫系の病気になる
確率が高いと言われている。私の花粉症も左ききが誘因かとまゆつばながら納得した次第である。
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