年配者をさす昨今の流行語に加齢という新語?がある。
この言葉を聞くと魚好きの私は、すぐに海の鰈が脳裏に浮かぶ。
しかしながら、加齢はもちろん、医療保険制度の前・後期高齢者等の呼称は、非常に違和感があり、全くもつて気に入らない用語である。
昔を辿れば、年配者(50歳前後?)をさす言葉としては、お年寄り・ご老人・ご隠居、ご長老等と目上を敬う響きのいい言葉があった。現在は、加齢や前、後期高齢者等のまことに味気ない呼称が定着している。
私たちの業界も、高齢化現象は否めない事実である。皆様方ご自身、高齢化に伴う金属疲労(白内障や関節痛等)で病院に通うことも多いのではなかろうか。この折の医師の所見であるが、押しなべて加齢がまくら言葉となっている。
かく言う私は、古希もとうに過ぎ高1を頭に孫4人、まごうことなきおじじである。その昔、年配者たちの「寄る年波には勝てない」という口ぐせを、お年寄りの繰り言と笑っていたが、今にして思えば、「誠に申し訳なかった」と反省する次第である。
何はともあれ、加齢に替わる私たちの世代に適した語感のいい用語を探そうではありませんか。 私は、〃カレイではなくより高級魚のヒラメ(笑)〃を推薦したいと思う。
ここで一休み。
カレイとヒラメの見分け方をご存知でしょうか?
一般には、左ヒラメ、右カレイと言われている。背びれを上にして置いたとき、顔が左にくるのがヒラメ、反対に来るのがカレイである(まれではあるが例外もある由)。
もう一つの特徴であるが、カレイは、ゴカイやイソメ・貝類等を餌にしているのに対し、ヒラメは、キスやアジ等の小型の魚類を餌にしているため、カレイはおちょぼ口、ヒラメは大きく横に裂けた口をしている(出典、ヤフー知恵袋)。これが最も間違いのない見分け方である。
ところで、「一億総活躍社会」が、平成28年8月3日に発足した第3次安倍再改造内閣においての前改造内閣時からの目玉政策の一つである。私たち年配者にとっても好機到来、長年培ったノウハウ(老人力?)をデッドストックせず有効活用に努めましましよう。
また、107歳という長寿を全うした著名な彫刻家平櫛田中(1,872~1,979)は「60,70洟垂れ小僧、男盛りは百から百」と宣っている。
ご同業の皆様方、70,80は、まだまだこれから、趣味に仕事にと元気に活躍しようではありませんか。
平成28年8月4日
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